2007年入社

研究開発部

基盤研究グループ 課長補佐

趣味/特技
テニス・カメラ
休日の過ごし方
プラモデルづくり

Interview

“やる気のある人はチャンスを頂ける”

研究開発部 基盤研究グループ 2007年入社01

-どんな部署で働いていますか?
本人の適性や希望を考慮し、基盤研究か商品開発に配属

研究開発部の基盤研究グループに属しています。研究開発部では本人の適性や希望を考慮して、基盤研究グループか商品開発グループのどちらかに属する仕組みです。

全体の雰囲気は和気あいあいとしていて、人間関係で悩む方はほとんどいないですね。志の高い方が多いのも特色の一つで、現状を変えてもっと良くしていきたいと熱く語るリーダーの方もいらっしゃいます。入社10年前後の社員で集まって、どうすればこの製品をよくできるのか、今後どんなことをやっていこうか、など研究談義に花を咲かせることもよくあります。

やる気のある人はチャンスを頂ける部署なので、私も働きながら応用生命科学の社会人ドクター(博士号)の学位を取得させていただきました。その博士号を持っているのは私だけですが、社内にはもっと凄い知識を持った方が沢山いるので、まだまだ勉強が必要だと思っています。社会人ドクター取得への挑戦は苦しい事も多かったのですが、今振り返ると、様々な面で成長できたと感じています。

研究開発部 基盤研究グループ 2007年入社02

-業務はどのような内容ですか?
安心でおいしい油を作る研究

現在は油脂に含まれている微量成分の研究をしていて、体に良くないとされる物質をどうすれば低減できるかを研究しています。油の製造工程では、不必要なものを取り除き、必要なものは残しておくことが重要です。このことを両立させる製造技術は弊社の油脂製品の強みにもなっています。安心でおいしい油を作ることは、次の商品開発や新たな提案につながっているのです。

今測定している化合物は、今までは微量すぎて計測できていなかった、最近になって注目されてきた化合物です。まずは分析方法の確立と評価からスタートすることになります。サンプルを手作業で前処理してから、分析機器による測定をして、自信をもって分析結果を出せるようにならねばなりません。

それらの化合物の低減法にも取り組んでいて、ラボでのビーカーレベルで良い結果が出れば、工場の実機で再現できるよう、数字や製造条件を細かく変更するトライアンドエラーの連続です。専門知識や先端の分析機器が必要な際には、大学や研究機関との共同研究を行うこともあります。

ある1日のタイムスケジュール

タイムスケジュール

研究開発部 基盤研究グループ 2007年入社03

– 仕事のやりがいは何ですか?
新しい油の開発、製造技術の開発が楽しい

新しい油の開発、製造技術の開発が楽しいですね。油のおいしさの追究ですが、例えば揚げ物をカリッとさせたいのであれば、植物性の油脂(液体油)にどれくらいラード(固形脂)をブレンドするかで揚げ上がりの食感が変化しますし、原材料の選択や製造条件の工夫でマーガリンの溶け具合をコントロールして、味の感じ方を変えることもできます。

組み合わせる油の種類によって香りの感じ方も変わるので、油のおいしさの探求には無限の可能性が広がっています。

おいしさに関わる重要なテーマとして、製品の安定性の向上に取り組んでいます。油は酸素が遮断された密閉容器では傷みませんが、空気に触れると風味の劣化(酸化)が進むので、どうすればおいしさが保てるかも課題の1つです。

何の数値を指標にすればよいのかを考え、配合や製造条件を変えて試作品を作ります。工場の現場の課長さんたちと、「これは難しいかもね、こうすれば作れるんじゃないか」、とやり取りをしている時は、ものづくりをしている実感が得られます。検証を続けてきた成果が形になったときは、一番やりがいを感じる瞬間です。

メッセージメッセージ

植田製油では、新製品や改良品に自分の貢献が反映されやすく、やりがいを感じて頂けると思います。若い方の教育にも力を入れており、専門知識をつけたい方や、色んな事に挑戦し成長を実感したい方にもお勧めします。私も社会人ドクター取得をバックアップしてもらいました。研究職に携わりたい方、食に興味のある方は特に歓迎です。

クラブ活動も盛んで、部署や役職を超えて楽しんでいます。私もテニス部とランニングクラブに入っていますが、交流していることで普段の業務もやりやすくなっていると感じます。社内を歩いていても、他部署の方からこの前の開発に携わっていたね!と気さくに声をかけていただく機会も多い会社です。